命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録 ・時々温泉も

コンパクトにまとまった灼熱の低山:【三草山423m:兵庫県加東市】

山口登山口~山頂~天狗岩~昭和池のほとり~山口登山口

【登った時期】2025年6月下旬
【同行者】1名

兵庫県加東市の三草山は源義経が平資盛を夜半に襲撃した三草山合戦の舞台として有名で、源平合戦好きにはおそらくグッとくる山。

そして、知る人ぞ知る【全国ため池数1位】を誇るため池王国兵庫県で最大のため池:昭和池を眺めることができる山。
○○で一番○○という数値に弱い私にはグッとくる山なのだ。

ため池王国兵庫県で最大のため池を眺めに三草山へ

三草山について調べるとまず出てくるのは【三草山合戦】だが、兵庫県で激突した平氏VS源氏の戦いとして一の谷合戦は知っていても三草山合戦は知らなかった私。

次に出てくるのが昭和池。
昭和池って、全国都道府県に1つずはありそうな雑なおおらかなネーミングだが、これが兵庫県最大のため池であるらしい。
私は一番小さい、一番高い、一番低い、、という数値に弱いので、ここで心をつかまれる。

岩場もあってかなり暑そうだけれど、午前中早めに登ればなんとかなるでしょう、と兵庫県最大のため池を拝むべく三草山に挑むことにした。

*兵庫県には2025年現在約2万2千箇所のため池があり、全国のため池のうち約14%を占めておりまさにため池王国といえよう。2位以下は、広島、香川、岡山、山口で雨の少ない瀬戸内海地方が続く。

 

三草山には山口、畑、鹿野と3か所の登山口がある。
今回は山口登山口からくるりと周回するコースをとることにした。

記録的に早く梅雨明けした6月末。
山口登山口に8時過ぎに到着したが既に暑い。。

きれいに整備されている駐車場とトイレ

トイレのそばに自動販売機があり、飲み物とちょっとした行動食も買える。

懐かしさを感じる地図

自動販売機の後ろの芝生をつっきって入山!

しばらくは樹林帯をゆるゆる登っていく。
分岐には道標もあり。

ここまではいい感じでさわやかに登ってきたが、、

やがて木々による木陰の恩恵を受けられない岩道が始まった。
急なところには鎖も備えられておりなかなか楽しい道なのだが、とにかく暑い。

ベンチのあるちょっとした広場に出た。
とても気持ちの良い小休憩スポットのはずだが、とにかく暑すぎ眩しすぎ。
容赦なく降り注ぐ梅雨明け晴天の太陽の恐ろしさよ。
地面が白いせいか照り返しも激しく、「カーーーッ!」と背景音が飛び交っているような気がする。
水分だけ取ってすぐに先へ。

続く続くよ偽ピーク

このまま高度を上げていくのかと思っていたら、少し下って登り返す様子。
たいした下りではないが、うらめしや。

三草山は播磨小富士ともよばれているそうだが、こんな偽ピークがあるなら全然○○富士ちゃうやん。

顎から汗をしたたらせながら登り返す。
とは言っても、時々さあっと吹く風は心地よく、木陰に入ると「ひんやり」とは言えないものの、すっと暑さが遠のくように感じられる。

これを登り切ったらそろそろ頂上かな。

うーん。
甘かった。
再度下って白い道を登り返す。

三草山。お前がこんな偽りに満ちた山だたとは知らなかったよ。

再び汗をしたたらせてピークに近づく。
暑い、暑いよ。

あっ
標識が立ってる!

頂上の標識か!?

と思ったら【近畿自然歩道】の道標だ。
突然現れて惑わすんじゃないよ、近畿自然歩道。

【近畿自然歩道】を後に、灼熱の道を更に行く。

少し長めの木陰が続き、ちょっと息を吹き返す。
空気がひやっと感じられ風も涼やか。

ずっとここにいたいくらい。。

ひんやり木陰を抜け、
「もうだまされないぞ三草山」と疑いの心をいだいたまま登っていくと。

今度こそ、あっけなく頂上に出た!

三草山登頂!

低山ながら四方に展望が開けて気持ちが良い山頂だ。

でも、暑い!

頂上はわりとまとまりのない感じで色々なものがあった。
神社、方位盤、記念碑、スタンプボックスなどなど。

いくつかあるベンチのうち少しでも日陰になっているところで行動食と水分をとり、とにかく暑いので長居はせずに下山へ。

かなり急な個所もある樹林帯を気をつけながら下りる。

樹林帯を抜けたところで、ついに昭和池が見えた。

そうそう、今日は三草山偽ピークに惑わされに来たのではなく、これを見に来たのだ。
ため池の普通サイズはわからないけど、確かに大きい気がする。
青々として美しい。

スタート地点の山口登山口は昭和池の右横あたりにあるはず。
このあとは昭和池のほとりまで下り、山口登山口に戻る予定だ。

右下に昭和池をちらちら見ながら本日のご褒美ロードを行く。

暑いけれど気持ちいい!

途中でルートをそれ、絶景ポイントである天狗岩に立ち寄り。
ぼんやり歩いていると行き過ぎてしまいそうな分岐の先にある。

ここも暑いけれど爽快!

ため池ながら白砂青松?の昭和池

どんどん下りて昭和池の端に到達。

嘘くさい程のきれいな色だ。
水底まできらきらと透明度も高い。

時刻は12時過ぎ。
午前中は木陰に入ると空気が涼しく感じられたが、この時間になると木陰に入っても空気の暑さは変わらくなってきた。
風が吹いても熱波がまとわりついてくるだけだ。

昭和池のほとりに出た。
ため池のイメージと違い、ビーチみたいだなあ。
ここだけ切り取ると海辺に見えなくもない。

私のイメージするため池っぽくないのは、コンクリートの堤防に囲まれていないからかな。四方を囲むのは白っぽい砂と岩。

なにやら人工的な騒音がすると思っていたら、なんと疾走するジェットスキー発見。

昭和池から離れるとすぐに山口登山口の駐車場が見えてきた。
最後の灼熱道を下りゴールはもうすぐ。

岩場、樹林帯、大展望がコンパクトにまとまった山。
更に偽ピークに遭遇する悲しみ体験もできる!
休憩を入れても4時間ほどで周回できるし、想像以上に楽しかった。

が、

とにかく夏登るには暑すぎ眩しすぎだったので今度は涼しい季節に来ようと思う。

下山後のお楽しみ

登山口から車で15分ほど。田園地帯にぽつんと現れる淡路島バーガー社店へ。

ジューシーなパテをダブルでいただき大満足!
店内にはフレンチブルドッグがウロウロして、ふと気がつくと足元にいたりするので犬嫌いの方はご用心を。