命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

六甲山系ゆるっ登山:初めての一軒茶屋で今年初のかき氷【芦屋川駅~風吹岩~六甲山頂上】

六甲山最高峰のちょっと下。一軒茶屋に初めて足を踏み入れた

六甲山頂を目指して登山するときに必ず通る一軒茶屋。

「やっと一軒茶屋まで来た!頂上まであと少し!」とか

「やっと一軒茶屋まで来た!今日は頂上はもういっかー」とか

「やっと一軒茶屋まで来た!ここでお昼にしよ」とか

思うところは様々なれど、一軒茶屋に入ったことのある人は少ないのではあるまいか。
私も何度となくこの地を訪れながら入ったことはなかったが、六甲タイムトライアルに初挑戦した日、初めて一軒茶屋の扉をくぐってみることにした。

タイムトライアルでしょんぼりタイムをたたき出したのは4月半ばとは思えぬ暑い日だった。

www.arukuyo.com

 

水はあるけど自動販売機で冷たい飲み物でも買おうかな、と最高峰から一軒茶屋まで下りる。

自動販売機まで下りてふと見ると、

おお、すでに【かき氷】の暖簾がひらめいているぞ。

かき氷食べたいな。

▼レモンスカッシュも気になる。

そういえば、
一軒茶屋って入ったことがないな、と思い当たった。

今日は平日なので空いてそうだし、一丁入ってみるか!

ちなみに、
タイムトライアル経験者のブログを見ると、「前に人がいないように」平日か早朝を狙う。と書いている人が多かった。

もちろん私はたまたま休みが取れたので平日に来ただけ。

「前で詰まって差しさわりになる」方の登山者なので、トライアルにチャレンジしている登山者さんたちには申し訳なく思う。
なるべく道を譲るようにしているけど、気づいていないときは
遠慮なくぐいぐい抜いて行ってくださいね。

で、初一軒茶屋。
*写真撮影禁止と貼り紙があったので写真は無し。

入ってみると先客はおらず、広い店内は静か。

立地的に食堂風レイアウトをイメージしていたけれど、山小屋の広い休憩所っぽい雰囲気だ。
思っていたよりかなり広い。

大きめのテーブルがどーん。
椅子も長椅子で、壁に沿ってもくるりと椅子。
50人くらいは入れそうだ。

「休憩のみはお断りします。一品頼んでください」と注意書き。
一品注文すれば、持ってきたお弁当やおにぎりなどを食べてもよいが、カップ麺などとアルコール類は持ちこみ不可とのこと。

メニューは、うどん、カレー、丼などの軽食と各種飲み物、かき氷、ビール。
お菓子やタオルなども売っていた。

レモンスカッシュも気になるけど、初志貫徹でかき氷を頼み、パンを食す。

大きな窓からの風がひんやり気持ちいい。
入った瞬間は暗いなあと思ったが、目が慣れてくると大きめの窓から差し込む光がほどよく、落ち着いた雰囲気で穏やかにくつろげる。

ぼんやりしている間にぱらぱらと他のハイカーも入ってきた。
登山ではなくドライブの途中で寄った人も現れコーヒーを飲んでいる。
「コーラ飲みたい、コカ・コーラじゃなくてもペプシでもいい」とコーラ大好き外国人も入店。「外の自動販売機にあるけど茶屋内には持ちこまないでね」と説明され、あきらめてサイダーを飲んでいた。

お湯をわかすのがめんどくさいときは、おにぎりを持って来て、ここでうどんを頼むのもいいな。

六甲山の茶屋文化

そういえば、六甲山には【○○茶屋】がたくさんあるなあ、と今更ながら気がついた。
今日の登山口高座の滝にも【滝の茶屋】がある。
【茶屋】といえば、時代劇で登場人物がお茶を飲みながら団子をつまみ、うっかり八兵衛がうっかりしすぎて怒られているイメージがある。
六甲山の茶屋も魚屋道を行き来していた商人たちが休憩するために発達したのだろうか。看板娘のお千代ちゃんとかお登勢さんはいたのだろうか。
下山後に調べてみたら、【一軒茶屋】は江戸時代末期創業と伝えられ現在のご主人は七代目だとか。
六甲山にはあちこちに【茶屋】が点在し、登山時の休憩に立ち寄るだけではなく、茶屋に行くことを目的に山を訪れる人も多く、独特の茶屋文化となっているらしい。