命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

六甲山系ゆるっ登山:標高高めからの楽ちん六甲山で芦屋市最高峰にも立ってきた【東おたふく山登山口~有馬温泉】

東おたふく山登山口~東おたふく山~土樋割峠~蛇谷北山~一軒茶屋~有馬温泉 

【登った時期】2022年05月上旬
【同行者】友人1人

 

助っ人を得て初夏のゆるっ登山

昨年のこの時期はすだれ状に垂れ下がる芋虫と足元をはいまわる毛虫におびえ、六甲山から遠ざかっていた。

www.arukuyo.com

今年も桜が散り新緑が美しく山を彩ると梅雨明けまではやつらの天国だなあ、と思いつつ未練がましくWebで情報をあさっていると、、
今年は「毛虫が少ない」という言及が多い。

しかも、家庭菜園をやっているため「芋虫なんて憎いだけでこわくもなんともない。ぶつ切りにしてくれるわ!」という頼もしい知人が一緒に登ってくれるというので、初夏の爽やかな六甲山へ。

怖くなくとも毛虫にさされるとまずいので、長袖帽子必須で集合した。

結果的に、有馬温泉への下山まで目視したのはぶら下っている青虫が4匹。毛虫は全く見かけないという天国のような1日だった。

去年の地獄はなんだったんだろう。
当たり年だった?

それとも高座の滝付近はいもけむ達のパラダイスなのか。

バスで標高をかせげる東おたふく山登山口

阪急芦屋川駅から阪急バス【芦屋ハイランド行】に乗り20分弱。
【東おたふく山登山口】下車。

久しぶりの山歩きということもあり、東おたふく山を経由して六甲山頂(の近くの一軒茶屋)を経て有馬温泉に下る計画だ。
土樋割峠からも七曲り方面へは向かわず、芦屋市最高峰である蛇谷北山を経由する。

東おたふく山登山口は標高が460m。
六甲山頂は931mだからほぼ半分の標高をバスでがんがん稼げるのだ。

バス停看板後ろに見えている舗装路を進む。

すぐに分岐。
左を指す【ユートピア芦屋】道標が目立つので、思わず右に行ってしまいそうになるが、その下に控えめに【東おたふく山ハイキング道】道標も隠れている。
見逃さないように左へ。

次の分岐は右。
ハイカーの皆様向けに
「左は住宅地だから絶対入るなーっ!」
という内容の看板あり。

痛んでいるが、一応舗装された林道を行く。

見落としやすい登山口

すぐに左手に道標があるのでここから登山道へ入る。
地図によると、このまま舗装路を進むと舗装路のまま土樋割峠まで通じているらしい。
この道標は結構分かりにくいので、間違えて直進し引き返してきたハイカー達がいた。

林道から左に入って小さな小さな川を越え、樹林帯に突入。
ここから知人に先に進んでもらうことにしたが、まったく芋虫も毛虫も気配なし。

今日は一人ではないので、

「先頭の歩兵友達が見つけて払ってくれるもんね。万が一体にくっついてもちゃんと剥がしてくれるもんね(^▽^)/」

と強気な私は、いつもの

「(その辺にうごめいている芋虫達には)焦点を合わせないことによって存在しないことにする作戦」

は遂行せず、むしろ「来るなら来い!」ときょろきょろしながら歩いていたが、今日に限って本当にいない。

どういうことなのか。

一度だけ知人が「あ!」と叫ぶので「来たか!」と身構えたが、なんと縞々の蛇がいるという。
蛇はまったく平気というかむしろ「見たい!」私なのだが、知人が指さす方向を必死で見てもさっぱりわからず、ここで蛇を認識するのに5分以上費やしてしまった。

灌木帯を抜けて高度を上げていく。
展望はない。

左手に住宅があるようで、登山道の左側にはひたすら
【進入禁止】の看板や、ロープや柵が張り巡らされていた。

展望はないが、道は単調ではないので楽しく歩ける。
やがて空が開けてきたな、と思ったら、

ぱあっと明るい開けた場所に出た。

六甲山には珍しい草原ぽい展望が広がる!
草原をわたる風が心地よい。

ツツジの赤が映える。
マイナーコースで人が少なくとても静かなので、草原地帯はそんなに広くなくても「独り占め感」がある。
満足度高し。

草原地帯を抜けたところが【東おたふく山山頂】697m。
鈍足の私が途中で蛇を見たり、水分補給休憩しても1時間かからず登れた。

【山頂】からも眺望はあるが、草原地帯にはかなわない。
いつもの六甲山系からの眺望、という感じ。

山頂道標から左に向かうと【雨ヶ峠】
今日は奥の【土樋割峠】方面へ向かう。

笹の間の道は気持ちよく歩いて行ける緩い下り。

ところどころに分岐があったが、多分どれを選んでも正解なのだと思われる。
笹で作られた巨大迷路のよう。

笹道の最後の急な下りを抜け、舗装路に出た。
舗装路を横断すると【土樋割峠】の道標が立っている。右へ舗装路をたどれば【東おたふく山登山口】を経てバス停へ。
左へ行けは【七曲り】を経て六甲山頂。

まっすぐ階段を登り【蛇谷北山コース】を進む。

蛇谷北山コースはマイナーだけど歩きやすい道

七曲りは単調にだらだらえんえんと、だが、蛇谷北山コースは笹の間を抜けたり、枯葉つもる灌木帯を抜けたり、ちょっとした岩を登ったりしながら急勾配を登っていく。

退屈しなくて楽しく歩けた。

ハイカーはびっくりするほど少ないが、「ここは蛇谷・北山コースです」と芦屋市の看板がたくさんあり、きちんと整備もされている。

芦屋市最高峰:蛇谷北山に立つ

土樋割峠から40分ほど登ったところで【北山山頂】の分岐道標が現れた。

分岐からすぐに小さな広場。

芦屋市最高峰:蛇谷北山(じゃたにきたやま)
標高:840M

名前はすごいが、特に何もない。

芦屋市最高峰だが、最高地点ではないので、一番高いところには立てなかった。
最高地点は【後鉢巻山】の山頂付近とのこと。
後鉢巻山・山頂は芦屋市神戸市西宮市の境界になっているので、山頂は西宮市に属しているってことかな。

一応眺望はあり。

【蛇谷北山】とはちょっとおどろおどろしいイメージの名前だし、【蛙岩】のように何か言い伝えでもありそうな?と調べたけれど見つからなかった。

蛇がうじゃうじゃいるのだろうか、と思ったがおたふく山登山口付近で見ただけで、そういうわけでもなさそうだ。
帰宅してから地図をじっくり見たら、東おたふく山登山口付近の谷が【蛇谷】で、その北にある山だから【蛇谷北山】なのね、たぶん。

なるほど。

ということは、登山口でシマヘビを見たのも【蛇谷】故だろうか。
なんだかちょっと嬉しい。

蛇谷北山からアップダウンを繰り返しながら20分。

六甲山神社(むこやまじんじゃ)の駐車場に出た。

奥を覗いてみると普通のお宅?感が漂う不思議なムードで足を踏み入れづらい。
迷っていたらハイカーが出てきたので私たちも中へ進み、お参りした。

六甲山神社からは車道を西へ1キロほど歩いて一軒茶屋へ。

今日は山頂はスルー。
美しくなったトイレ兼休憩所でお昼休憩。

食後は魚屋道を有馬温泉に下り、銀の湯でさっぱりコースである。

 

蛇谷北山コースではほとんど人に会わなかったが、七曲りコース側からはたくさんのハイカーが登ってきて、私たちが出立する頃は大混雑になっていた。
この感じだと、ロックガーデンや七曲りは渋滞になっていたのかも。

なかなか良いコースなのでもっと楽しんでほしい気持ちと、静かなコースのままであって欲しい気持ちが半々。

常に追い抜かされる立場である私が言うのもなんだけど、渋滞することのない蛇谷北山コースは快適に歩けて道もきれいで大満足の山行になった。
登山口標高が高いのでちょっと物足りなくはあったけど、久しぶりの山歩き。物足りないくらいでちょうどよかったかもしれない。