命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

メマトイ攻防戦:めんどくさがりでも簡単にできる虫除けスプレー

メマトイの季節がやってきた!

六甲山の東、風吹岩近くの横池におたまじゃくしが沸き立つ頃、、
メマトイも沸く季節がやってきた。

低山を歩いているといつの間にかどこからか現れてずーーーっと顔の周りにまとわりついてくる暇な奴。
登山を始めてうっとおしさこの上ないこの虫に出会い、そのまんま過ぎる【メマトイ】という名でよばれていることを知った。
最初は市販の虫除けを使っていたが、メマトイ対策にはハッカやユーカリレモンの香りが良いと聞き、ここ数年は自分で作っている。

市販の虫除けは登山用にはサイズが大きく、自作なら思う存分小さいボトルにできるメリットもある。

めんどくさがりの私は、「誰でも簡単にできる○○」というのによく騙されるが、これは本当に簡単。

作り方はとても簡単

基本は

無水エタノールに虫が嫌うという精油(ハッカやユーカリレモン)を混ぜて水を加えるだけ。

なぜエタノールが必要かというと、
水だけだと精油が溶けにくいため、精油と無水エタノールを先に混ぜ、水を加える。
という化学の世界らしい。
これでも充分簡単なのだけど、最近もっと楽ちんな作り方を知った。

更に簡単な作り方

無水エタノール+水の代わりにシーブリーズを使用する。

シーブリーズと言えば、アウトドア派の男子がぱっしゃあぁっと浴びるように使っていたのが昭和女子の私のイメージ。
インドア派で鳴らしてきた私は使ったことがなく、このたび虫除けスプレーを作るために初めて購入。

これをベースにそのまま使えばとっても簡単。
しかも元々ハッカ油も調合されているようだ。

余ったエタノールは使いづらいが、シーブリーズなら本来の使い方の通り風呂上りにでもぱっしゃあぁっと浴びればよいのもメリットだ。

【用意するもの】

・シーブリーズアンティセプティック(昔からあるやつ)
・ハッカ油
・ユーカリレモン油
・携帯用スプレー容器

 

*容器はポリプロピレン(PP)かポリエチレン(PE)が使用可能。
 ポリスチレン(PS)は溶けてしまうので使用できない。

*ユーカリレモン油:当初はハッカ油だけで作っていたが、これも加えた方が効果があると感じる。結構お高いしハッカより癖のある香りなので、まずはハッカ油だけでも大丈夫。

 

【作り方】

スプレー容器にシーブリーズを入れ、各精油を適当に加えて混ぜるだけ

精油の量は好みでよいと思う。
多すぎると肌がかぶれるらしいし、適当に少しずつ増やしていくのがよいかと。

私は肌が頑丈なので調子に乗ってドバドバ増やし過ぎたらスースーしすぎて目に沁みてえらいことになった。
過ぎたるは及ばざるが如し。

メマトイの恐怖

メマトイとはあの黒いちっこい嫌らしい虫の本名ではなく、顔周りにまとわりついてくる虫たち(主に数種類のコバエ)をそう呼んでいるらしい。

涙をなめるために目玉を狙ってくるそうだが、顔の水分のある部分全般:目や口や鼻孔に飛び込んでくる。

六甲山でメマトイに囲まれながら歩いていると、そのうちメマトイのせいで滑落死するんじゃないかと思うことさえある。
毛虫芋虫は心底苦手だが、見つけちゃうと「ひぃっ!」とフリーズする感じ。
蜂も同じ。
しかし、メマトイは手で払ったり手ぬぐいを振り回しているうちにイライラがつのって頭に血が上り、いつかは「むきいーーっ」と足元が疎かになり滑落する可能性が高い。

今年の春は六甲を2回歩いた。
油断して虫除けスプレーを用意しなかった1回目はかなり奴らに付きまとわれ「うおおーっ」とイライラが募ったが、スプレーして行った2回目はほぼストレスなく歩けたので、効果はあると思う。

帽子のツバや首に垂らしたてぬぐいにしゅっとすれば、
気分転換にもなるし、ハッカのおかげでちょっぴり涼しくなるような気もする。

低山登山がつらいこれからの季節。少しでも快適に山を歩こう。