命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

六甲山系ゆるっ登山:六甲タイムトライアルに挑戦。しょんぼりタイムをたたき出す【芦屋川駅~風吹岩~六甲山頂上】

登山能力を知るための【六甲タイムトライアル】

登山能力を知るための【六甲タイムトライアル】なるものがあることを知った。

阪急芦屋川駅から高座の滝・ロックガーデン経由で六甲山最高峰までを「体力に無理のない範囲でなるべく速く登り、そのタイムから自分がどのレベルの山に行ける基礎体力があるかを評価する」というものらしい。

そういえば、この六甲山王道ルートは何度も歩いているけれど、
猫をかまったり、猪を観察したり、おたまじゃくしを見に寄り道したり、
と、一気に登ることはめったにないなあ。

この秋冬は4か月近く登山から遠のいていたこともあるし、一丁やってみるか!
と思い立った。

評価基準はいくつかあるようだが、下記のサイトを参考にした。

「登山の運動生理学とトレーニング学 」著者:山本 正嘉
からの抜粋みたい。

jac1.or.jp

こんな感じの評価なので、目標はBランク!

Aランク:3時間5分以内 夏のバリエーションルートや雪山一般ルートも問題ない

Bランク:3時間5分~3時間35分 日本アルプス等の無雪期一般ルートを問題なく登れる

Cランク:3時間35分~4時間5分 低山ハイキングなら問題ないが本格登山には心許ない

Dランク:4時間6分以上 低山ハイキングでも心許ない 

よくわからないので自分なりの基準でやってみることに

さて、実際にやってみようとすると、
装備の重量は?
途中で休憩を入れてもいいのか、一気に登らないといけないのか、休憩した場合はその時間はどうするのか、
無理のない範囲ってどんな範囲?

などなど気になる事がたくさん。

他の人と競い合うものではないので、自分なりの基準を決めてやってみることにした。
これからの登山シーズンを経て秋の終わりにはもう一度今回と同じ装備で登ってみて比較すればいいかな、と思う。

装備は特に軽量化せず、いつもの六甲山日帰り装備

山に対してはかなり慎重派の私は六甲山に行くときでも最低1泊はビバークできる備えは欠かさないし、有馬温泉に下りるから入浴用品と簡単な着替えも持っていく。
となると、あと着替え防寒具と非常食を少々追加すればアルプス小屋泊ができちゃうほどの重量級だ。

*その後、「装備は(衣服や靴も含め)体重の1割程度で計測する」という記事をいくつか発見。ということは、ほぼ空身の状態だろうか。
これも一度はやってみたい。

休憩について

衣服の調整や日焼け止めの塗り直しなどで足を止める場合はそのタイムを計っておくことにする。

無理のない範囲ってどんなくらい?

これが一番難しいが、体力を使い果たすな、という意味かなあ。
「会話ができる程度で登りましょう」というアドバイスをよく見るので、これでいこう。
六甲山を独りでしゃべりながら歩くのはさすがの私もちょっと控えたいので、聞こえない程度の小さな小さな声で歌を口ずさむことができるくらい、としようかな。

 

暖かを通り越して暑い4月の平日に実際に歩いてみた

スタートは阪急芦屋川駅。
画像は駅ではなく駅前公園のトイレだけど。

身づくろいを整えて、、いざ参る!

高座の滝
お参りし、暑くなってきたので1枚脱ぐ。

風吹岩
行動食を少々補給

雨ヶ峠

最後のがんばりどころ七曲り
ストックを出すのにもたつく。

七曲りを淡々と曲がり、最後の方の滑落場【う回路】まで来た。
この【う回路】が曲者で、なかなか非情な迂回路なのだ。
元々はほんの数メートルの距離をなぜだか数十段もある階段を登らされ下りさせられるという、疲れた体に鞭打つようなう回路だ。

タイムトライアルができたころにはなかったこのう回路、5分近くかかるんじゃない?
ここを通るだけで判定が変わってくるレベルだと思うんだけどなあ。

 

ようやく一軒茶屋に到着。


いつもであれば最高峰まではいかずにここで前半戦終了だが、今日はそのまま最高峰へ。
最後の坂がきつい。。

最高峰到着!

いい青空だ!

本日の結果

休憩時間すべてふくめて、なんと4時間3分もかかってしまった。。
Bランクどころか、Cランクにギリギリ滑り込みというしょんぼりタイムだ。

Cランク:3時間35分~4時間5分 低山ハイキングなら問題ないが本格登山には心許ない

休憩時間を抜くと3時間36分。
一軒茶屋の手前の非情な迂回路を考慮に入れ、装備の重さでおまけしてもらえればばなんとかBランク達成

Bランク:3時間5分~3時間35分 日本アルプス等の無雪期一般ルートを問題なく登れる

私は計画を立てる時は、標準タイムを1.3倍し通常【日帰り】で登れる距離でも小屋泊するように考えるので、妥当なタイムが出たというところでしょう。

しかし、さすがにCランクギリギリというのは今後登山を続けるうえで、まさに心許ないので、しっかり基礎体力向上に努めようと思う。

せっかくなので有馬温泉までの下山もタイムを計り、「体力に無理のない範囲でなるべく速く」歩いてみた。

到着!

1時間13分かかった。
山と高原地図による標準タイムだと1時間15分なので、ほぼ標準タイムで下りることができた。

へとへとにならず最後まで元気に歩くことができたので【無理のない範囲で】はクリアできていたと思う。
今年の秋にもう一度試してみよう。