アークテリクスのアトムシリーズ最軽量、ARC’TERYX Atom SL Hoody
ARC’TERYXのAtomはARとLTを山でも町でも愛用している。
どちらかというとLTのほうが出番が多い。
1月に鎖骨骨折した際、LTの上から三角巾を装着して脱ぎ着ができない状態で乗り物を乗り継いで帰ってきたのだが、冷えたり蒸れたり暑くて死にそうな目にあわずに帰宅できたのはAtomのおかげかも。
大活躍してくれた3年前に購入したLTは、淡い淡い水色と緑の中間の様な色でとっても気に入っていたのだが、色が薄いため全体的に汚れが目立ってきており、洗ってもとれなくなってきた。
そろそろ買い替えるか、今シーズンはどんな色が展開されてたのかなあ、セールになってないかなあ、と調べているときにふと目に留まったのがAtomSLだった。
アークテリクス製品の分類は正直私にはわかりづらいのだけど、Atomのサブカテゴリーは
AR>LT>SL
の順に中綿の多い順のはず。
SL=SuperLightがあるのは知らなかった。
ネットで公式サイトその他を見てみると、さすがにSuperLight。どう見てもぺらっぺらに見える。コアロフトとかいう中綿がはいっており、インサレーションという位置づけなのに、こんなぺらぺらなの??
どうやら胴体の部分にだけ中綿が入っているみたい。
こんなんでインサレーションの役目を果たすのかなあ。
こんなぺらぺらのインサレーション使えるの?
中途半端?
いやしかし、ちょっと気になる。
例えば夏の高山や春秋のご近所低山登山の時、休憩で寒さを感じた時にさっと羽織るのにどうだろう。時に春秋低山の際、うんと軽くて嵩張らないものがあればいいなと思っていた。
それに、Atomシリーズならほどほどの防風性もあるはずだからウィンドブレーカー的な使い方もできるのでは?
登山を始めて以来、ウィンドブレーカー(ウィンドシェル?)は必要?
と思い続けてきた。一応持っているのだけど、登山の荷物を詰めるとき、特に宿泊を伴う登山の際に「持っていく?持っていかない?」と悩むのだ。
雨具で代用すればいいじゃない、
とも思うけど、雨が降ってるわけでもないのにがしゃがしゃしたレインウェアを着込むのは嫌だなあ、という気持ちもある。
もしかしたらこれをウィンドブレーカー兼薄手フリースとして使えるかも?
山ウェアとして使い勝手が悪くても街着として使えるに違いない。
ウィメンズかメンズか
身長約157㎝
私の体形は日本女性の標準かやや小さいくらい。
アークテリクスはAtomはSサイズだが、XSサイズのパーカー(品名不明)も持っていてちょうどよく着ている。Atomはショップで試着し、XSでもいけそうだったが中にしっかり着込むことも考慮しスタッフのアドバイスも参考にSサイズにした。
が、今回購入したSLはメンズのXSだ。
理由は2つ。
①デザイン
インサレーションとしてより、さっと上に羽織る使い方がしたい。ウィメンズはウエストに沿ってシェイプした形になっているが、もっとふわっとしている方がいい。
②色
公式ページでウィメンズの色を見たが、どうも好みの色がない。ショップまで行って実際の色を見てみようかなあ、、と迷っていたら、ネットでNEUROSTORMという色を見つけた。公式のメンズにもないので、昨シーズンのメンズの商品みたいだがXSなら在庫がある。
ウィメンズSとメンズXSのサイズの違いを比べると、あまり差はないがヒップがメンズの方が少し小さい。
お尻はそう大きい方じゃないし、いけそうな気がする。
元々アークテリクスは細身の体に沿ったデザインが多いからメンズでもがばがばにはならないだろう。よし、メンズに挑戦!
Atom SL Hoodyのぺらぺら感
本当にぺらぺらで軽い。
重さは229g。
中綿はものすごーく薄い。
フードや腕には中綿は入っておらず、腕の部分はメッシュみたいになっている。
脇から袖口まで部分的にフリース。
どれくらいのぺらぺら感かというと、
LTと同じく、サイドはこれまたうっすーいフリースに切り替えてあるので、中綿が入っているのは前身頃と背面のみ。
少しだけ厚みがあってふっくらしているけど、さわってみてもほんとに入ってるの?というか空気が入ってるだけじゃないかと疑うくらい薄い。
LTとARを見比べた差より、LTとSLの差は断然大きくて、前者を兄弟だとするとSLはまた従兄弟くらい違う。
メンズのAtom SL Hoody XSはよい感じのサイズ感だった
長袖ウールの上に着てみた。
ちょうど良かった。
体のラインを拾わずふわっと着られるけど、体が泳いで邪魔というほどではない。ウィメンズを試着したわけではないので、比較はできないけれど私の望んでいたシルエット・サイズ感なので大満足。
ファスナーを全部上げてみたところ、サイズ表で確認した通りヒップまわりはやはり少し小さめだと感じた。グラマラスな女性はちょっと厳しいかもしれない。
ゆる山散歩の休憩でちょっとだけ使用した感想
サイズ感と軽さは満足。
着心地も試したくてゆる山散歩に持参した。
ゆるい坂が続く住宅街を抜け山道を少々というコースを、長袖のウールカットソーで軽く汗ばむ程度で歩いた。少し長めの休憩をとるためベンチに座って地図を確認していると、、きたきた。
体がすうっと冷たくなって寒くなってきた!
早速SLを羽織ってみる。
あ!
あったかい!
風を防いでいるというだけではなく、ふわーっと包みこまれるような柔らかい暖かさを感じる。これがあのうっすーい入ってるか入ってないかわからないほどの中綿の効果?
これは期待以上の気持ちよさ。
風のほとんどない日とはいえ、休憩の間中まったく寒さを感じることはなかった。
春秋の低山にはかなり使えそう。
さらに街着としても使える優れものかもしれないので、登山以外の色々なシチュエーションでも使ってみようと楽しみだ。