命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

山と日焼けとフェイスガードとその使用感

日焼けの思い出

時をウン十年遡る遠い昔。
懐かしの昭和の夏。
つまり私が子供の頃。

海やプールに家族で行くと父は一緒に遊んでくれたが、母は日傘をさして海岸やプールサイドで私たちを見守っていた。
サッカー地なんかの涼し気なワンピースに白い日傘や麦わら帽子。
一緒に泳ぐ母親達もいたが、当時はそんな感じの日傘母が多かったような気がする。

私達子供はもちろん、若いおねーさん達も日焼けなんて気にせずにはこれでもか!と太陽を全身に浴びていたっけ。

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そして時は過ぎ、

紫外線や日焼のデメリットが世に知れ渡るようになると、海や山や観光地には帽子・サングラス・UVパーカー・アームカバー・トレンカ等々様々な製品をこれでもか!と駆使した女性があふれかえるようになっていた。

まだ若かった私はそんな彼女たちを見て、
傲慢にも「あそこまでするんならレジャーなんかしなければいいのにー」などと思っていた。

自分自身はインドア派だったので、日焼けするのは旅行の時くらい。

顔には日焼け止め。
残りを手の甲になすりつけるという生ぬるい対策のため、旅から帰ると体中のあちこちに夏の思い出がうっすらと… (≧▽≦)きゃは。

手首に存在感を残す腕時計の跡。
肩先を彩るカットソーのライン。
足の甲に輝くサンダルの思い出。

 

そして更に時は過ぎ、、

思いがけず山登りを始めた私は容赦なく降り注ぐ日差しの中に無防備な身をさらすことになったのだ。

 

恐怖。降り注ぐ山の紫外線

まずは基本の日焼け止め

海はともかく山でこんなに日焼けするとはねえ、知らなかったわぁ、
などとぬるいことを言っている場合ではなかった。

1日中容赦なく降り注ぎ、空気がきれいなせいか街中にいる時よりもしみわたってくるような紫外線に恐れおののき、とにかくまずは日焼け止めをしっかり塗ることに。

日焼止めを塗り重ねすぎて顔白いと指摘されようと、若い頃の私がこっそり思ってたように「かっこわるーい。潔くない」と思われようともはやどうでもいい。

ちなみに腕は手の甲だけは気をつけて、手首から二の腕にかけては少しくらい焼けてもいいかなと思っている。腕だけはほんのり焼けていても気にならないし、骨のためのビタミンD生成のためにも少しは日光に当たらないとね。
その時々に応じて長袖やアームカバーをつけたりするが、日焼け止めは顔のほどがっつり塗り重ねることなく過ごしている。

fraktur.arukuyo.com

 

フェイスガードをつけて山歩きができるのか

こうして山歩きを始めて数年。
とにかく顔だけは死守したいので、防御アイテムは多い方がいいかな、とフェイスガードを取り入れてみることにした。

帽子を深めにかぶり、サングラス、フェイスカバー。
これで顔面はかなりガードできるけれど、実際に登山の際にずっと装着できるかといわれると、、

個人的には無理だった

やはり山に入ると、

山の空気を浴びたい!

吸いたい!

浸りたい!

という思いがこみあげてくるというもの。

圧迫感が少なめとはいえ、顔のまわりを覆われているうっとおしさには変わりないし、熱というか自分の呼気がむれっと溜まる感じが私には耐えられなかった。
結局、ちょっと登っているうちにむしりとってしまったのだ。

息苦しいのは鼻が低いせい?

フェイスガードをつけて山を歩いてみて、やはり一番気になるのは「呼吸のしやすさ」だった。

数種類を試してみたところ、鼻の部分にカーブがついておらず直線になっているタイプは、私には呼吸困難になりそうで無理だった

たいていシンプルな筒状になっているのだが、これがなかなかのフィット感。鼻から顎まで完全にしっかり覆いつくされるぴっちり感。登山どころか普通に街歩きしてても苦しい。

しかし、商品のパッケージには「元気にハイキングしている人」「楽しそうにテニスを楽しんでいる人」などが描かれているし「アウトドア用」「スポーツ用」と書かれていたりもする。

みんな苦しくないのかなあ。。

私の肺活量が人より少ないせい?
フェイスガードで快適に過ごすには、布地越しに必要な空気をぐいぐい吸い込めるくらいの吸引力が必要なのだろうか。
みんな、吸引力が変わらないダイソンレベルにパワフルに吸い込んでいるのか。

そうなの?

いや、そうではなくてもしかして、私の鼻が低いせいだろうか。

鼻が高ければ鼻と顎の間に空間ができるから呼吸ができる。
私の顔面に布地がぴったりシンデレラフィットするのは鼻の高さが足りないからなのだろうか。

↓ ↓ 大げさに描くとこんな感じ? ↓

 

数種類使ってみたフェイスカバーの感想

①YAKeNU UV CUT MASK ヤケーヌ

●山のためではなく、元々ベランダで長時間作業するときのために持っていた。
 日常生活でもさっとつけるのに重宝する。

特徴
・マスクみたいに前からかける
・首の後ろはマジックテープ留め
・耳にかける部分は輪っか上のひも
・鼻の部分と口の部分が二つのパーツに分かれている

メリット
・上下分割形式のため呼吸が楽
・ペットボトルなどなら飲める
・装着時に髪やメガネや帽子が気にならない

デメリット
・マジックテープがベタベタくっつくのがちょっとうっとおしい
・やや嵩張る
・後ろをきちんと留めないとびろびろする
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②Nesk SPORTS Long Winter

●スキーに行くために購入。
スキー中は登山中よりも更に日焼け止めの塗り直しはしにくいが、晴天時の雪の反射は半端ない。ネックウォーマーを延ばしてもいいけれど、この際UV効果があるものがいいなと思い購入。
登山と同じくスピードの出せない私でも一応「滑走」はするので、①よりフィットしてしっかり装着できるものを探して選んだ。
スキーの際はこれが一番良かった。

特徴
・筒状で頭からかぶって装着。
・耳にかける部分は横向きに穴があいてるだけ。
・平らに置くと鼻の部分が少しカーブしている

メリット
・(スキーの際は)顔が暖かくゴーグルも曇らない
・呼吸はそんなに苦しくない
・コンパクト

デメリット
・やや圧迫感がある
・装着時に髪やメガネや帽子が気になる
・(登山の際は)熱がこもりがち
・(登山の際は)やはり少々息苦しい

 

③Nesk SPORTS

●②はウィンター用だったので、暖かくなってきた時に薄手のタイプを買ってみた。

特徴
・②とほぼ同じだが、平らに置くと鼻に沿う部分はカーブがなく直線
・生地は薄くてさらっとしている

デメリット
・呼吸が苦しい

④ミズノ フェイスガード(箱を捨ててしまったため正式名称不明)

●スポーツ用として売っていたので試しに購入。

特徴
・形はほぼ③と同じ
・耳にかける部分は縦に穴があいている
・生地は②ほど目が詰まって無い感じで空気の通りがいい。
 激しく動かなければさわやかで快適。

メリット
・全体的に空気が通る感じ

デメリット
・呼吸が苦しい

 

②③④を平面に並べてみた。
左上のNesk SPORTS Long Winterはカーブのあるデザインなので息苦しくない。

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⑤YAKeNU 爽Cool  UV CUT MASK ヤケーヌ

●①の夏用?「爽Cool」とあるので涼しさ強化版?
よくわからなかったけど、①が使いやすかったので追加で購入。

特徴
①とほぼ一緒で、違うところは
・鼻のラインにワイヤーテープが入っている
・首の後ろはスナップボタンで留める

個人的に一番使いやすかったのはこのUV CUT MASK ヤケーヌ 爽Coolだった。
(スキーの時は②が一番良かった)

付け心地は一番ふんわり圧迫感無し
分割された部分からの呼吸がとても楽
鼻に沿わせるテープ状のワイヤーもほどほどの張りをだしてくれていい感じ。
前からかけるタイプなので、帽子サングラス化粧髪型を気にせず着脱できる。

①で気になっていたマジックテープがスナップになっているのも良かった。
見た目はちょっと長すぎ、大げさな感じで私は苦手だが、首もカバーするためのデザインなのだろう。
仕方ないかな。

登山中には使わなくとも外出に持っておくと安心

一番使いやすかったとはいうものの、結局フェイスガードをつけて登山するのは私には合わなかった。

しかし、登っている最中以外に紫外線が気になるときには大活躍のアイテムだった。
・登山口までの林道や住宅街がながーーい時(平地なら何とか歩ける)
・往復の交通機関(特に長距離バス)
・大休憩中

ちょこちょこ着けたり外したりする使い方なので、被らなくていいヤケーヌが一番便利。特に髪やメイク、アクセサーが気になる女性はこれが一番使いやすいと思う。

日差しがきついな、と感じた時にさっとつけるため、登山以外の旅行の際にも必ず荷物にしのばせている。