命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

時計回りの立山周回・二山縦走_1:立山三山縦走どっちまわりがいい?

立山周回(三山縦走)計画:どっちまわりがいい?

鎖骨骨折から復帰後遠征第一弾は立山を歩くことにした。
数年前、黒部立山アルペンルート観光旅行の途中に一の越山荘から雄山に登った。
その時から「この道の続きを歩いてみたい」と憧れ思い続けたものの、天候不順や骨折に阻まれ続け、、遂にその時がやってきたのだ。

 

室堂をスタートして立山、別山、浄土山をぐるっと周回縦走する人気のコース。
健脚の人なら日帰りでまわるコースをもちろん1泊2日で歩き、下山後は大好きなみくりが池温泉に泊まるという贅沢な計画はすぐ整った。

問題は、時計回りか反時計回り、どちらまわりに歩くのがよいかだった。

 

★この美しい稜線を、どっち周りに歩く?

当初は反時計回りに歩こうと思っていた。
理由は特になく、強いて言えば一の越から雄山に登った過去の思い出のせいだろうか。やはり一度歩いた道というのは安心だし、万が一鎖骨の調子が悪ければ雄山で引き返してもいいな、と考えた。

が、たまたま登山道具店のスタッフに「立山縦走は初めて。体力には自信がない。下りがちょっと苦手」という話をしたところ私のような登山者には時計回りがいいのでは、と下記のアドバイスをもらったのだ。

初心者に時計回りをお勧めする理由

反時計回りのデメリット:2日目の体力がなくなった頃に雷鳥沢キャンプ場への長い下りと最後の登りがきつい。
また午後はガスが出て剱岳は見えない可能性が高い。

 

★反時計回りだと最後にここを一気に下りて、また登り返さなければならない(+_+)

時計回りのメリット:初日はゆっくり体を慣らしながら剱御前小舎まで登るだけでいい。その日か翌朝剱岳が見られる可能性が高い。
2日目最後の浄土山は体力と時間次第で行けそうか判断すればいい。無理をしないであきらめることも大事。

なるほどなるほど。

何を重要視するかにもよるが、体力なし下り苦手の私は最後に長い長い下りが待っているのは避けた方が良さそうだ。
剱岳が見られる可能性が少しでも高いのもポイント高し。

具体的なアドバイスはとても参考になり、早速時計回りプランに変更。
結果的にこれが大成功となった。

*健脚で慣れている人なら反時計回りには「混雑エリアの雄山を早朝空いているうちに抜けることができる」というメリットがあるそうだ。
健脚者ならガスが出る前に剱岳のビュースポットまで行けるしね。

三という数字の魔力

ちなみに計画を立てた時は【三山縦走】の予定だったが、浄土山は断念して結果的には【二山縦走】となった。

それにしても【三】という数字の座りの良さは半端ない。
日本三大祭り、三霊山、徳川御三家、仏の顔も三度まで。
東方三賢人とか三位一体
などもあるから日本人だけが3好きだというわけでもなさそうだ。

2だとどうしても対立感、白黒つけましょ感が表に出てどっち?どっちを取るの?ええい、はっきりせえや」と詰め寄りたくなるけれど、ここに+1されて3になるとあら不思議。
3つ仲良く並び立てばええやん、と突然ぬるい感じになるのはどうしたことだろう。
まあそんな不思議な魅力を持つ3という数字を、私も使いたかった。
【立山三山縦走】に比べて【立山二山縦走】はどうも落ち着きが悪くて残念な感じである。

もちろん二山でも立山は本当に素晴らしかったのだが、次回はぜひ「三山縦走」してきたいと思う。