命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録 ・時々温泉も

大沢温泉山水閣_2:岩手県花巻市 開湯1200年東北の古湯に宿泊。湯めぐり編

大沢温泉山水閣:近代的な和風旅館に泊まって自炊部湯治屋の湯処も楽しめる

【泊まった時期】2025年02月下旬
【同宿者】なし

花巻温泉郷の一角、豊沢川沿いの一軒宿大沢温泉。
旅館棟の【山水閣】、築200年以上と伝わる自炊棟【湯治屋】、茅葺屋根の別館【菊水館】の3つの棟に分かれている。
今回は山水閣に泊まって、山水閣と湯治屋すべてのお風呂を湯めぐりした。

 

温泉

大沢温泉には内湯と露天風呂が複数あるが、源泉はすべて大沢の湯のようだ。
どれに入っても同じ湯なので異なる雰囲気を楽しむ、いう感じ。
透明で癖のないさらさらした湯。

個人的スキンケア要らない度:何も使わずしっとり継続。
顔ももちろんだが、ざらつきが気になっていた膝がつるんつるんになっていた!

山水閣にある風呂

山水の湯(男女別大浴場 露天風呂あり):山水閣宿泊者のみ

貸切家族風呂3つ :山水閣宿泊者のみ

豊沢の湯(男女別半露天風呂)

湯治屋にある風呂

大沢の湯(混浴露天風呂)
※20:00〜21:00 女性専用時間

薬師の湯(男女別内風呂)

かわべの湯(女性専用露天風呂)

www.oosawaonsen.com

山水閣の湯

家族風呂

山水閣宿泊者専用の貸切の家族風呂が3つ。
予約は必要なく空いていたら入って内鍵を閉める運用だ。

加水加温なしの源泉掛け流し。

わざわざ狭い家族風呂に入らなくてもいいかな、と思ったが
空いていたので入ってみたら、なかなか良かった。

ドライヤーもアメニティも揃っている

湯船からは湯があふれ出て、湯気が立ち込める浴室。
湯船は2,3人でゆったり入れそうなサイズ。

貼り紙にある通り湯はやや熱めだったが、湯かき棒でしっかり混ぜたら水は足さずに入ることができた。
どんどん注がれる源泉独り占め!
ゆっくり体と髪を洗えるし入ってよかった。

山水の湯

山水閣の宿泊者のみが利用できる大浴場。


畳敷きの豪華な入り口に鍵付きの貴重品ロッカーあり。

 

脱衣所もらぐじゅありーで豪華。
アメニティもばっちり。

浴室は大きな湯船を囲む天井まであるガラス窓がとにかく広々と大きくて開放感いっぱい。ここも鳥が追突してきそう。
新緑の季節などはさぞきれいだろうと思う。

露天風呂も小ぶりとはいえ4,5人はゆったり入れるサイズ。
マンションのベランダっぽい色気のない目隠しがあるが、少し開けてあるせいか湯につかっていると意外と開放感があってなかなか良い。

豊沢の湯

山水閣の建屋にあるが、湯治屋宿泊者や日帰りでも利用可能。
湯治屋の内湯は洗い場が充実していないので、ここでがっつり洗っていく人が多い。
私も菊水館泊と日帰り利用した時はそうした記憶がある。

脱衣所に鍵付き貴重品ロッカーあり。
山水の湯ほどではなくとも十分広くてきれいな脱衣所だが、誰でも利用できるので時間帯によっては結構混む。

浴室は岩風呂で、浴槽は非常に深い
一番浅いところでも脚の付け根、深いところはヘソ下くらいまである。
浴槽のふちが段差のとても大きい階段状になっているので、そこに座るとちょうど肩まで浸かれる感じ。
なぜこんなに深いのかは謎。

冬なのでガラスが入っていたが、夏場は半露天になるらしい。

湯治棟の湯

湯治屋にある風呂には湯治屋の中を進んで行く。
冬の湯治屋棟はとにかく寒いので、山水閣から向かう時は浴衣一枚で乗り込むことはお勧めしない。

しかし震え上がりながら湯治屋を突き進み温泉に浸かった後は、浴衣だけでへらへらと廊下を歩けるほど温まるので本当に温泉効果はすごいものだと思う。

湯治の雰囲気を味わいながらも、寒いのでとにかくぐいぐい進む。

中庭を囲むように建っており、夜はことさらいい雰囲気。
寒いけど。

大沢の湯

大沢温泉一押し!の大沢の湯は混浴露天風呂。
混浴露天でも男女別の脱衣所からするんと入湯できたり濁り湯だったり、と入りやすいところもあるが、ここは女性にはかなりハードルが高いと思う。

●タオル・湯あみ着禁止
●お湯が透明
●日中は川や橋から丸見え
●男女で入り口が分かれていない

そういうわけなので、20:00~21:00の女性専用時間をめざす。

貼り紙その他で周知していても男性が入ることがあるのだろうか、途中に関所が設けられて宿の人が女性だけを通していた。
関所を超えて階段を下りて行く。

▼2017年に菊水館に宿泊した時、菊水館から湯治屋に向かう橋から撮った大沢の湯。
 ばっちり丸見えである。

入り口から入って奥の方は非常に湯温が熱く、ゆっくり入っていられないほどで、手前側はちょうどよい温度だった。
川の向こうにライトアップされた?菊水館が美しい。
川からの風が気持ちよし。
うっとり。

▼湯治屋の廊下から橋と菊水館をみたところ。
 大沢の湯からも角度が違うだけでほぼ同様の日本昔話みたいな光景を眺められる。

薬師の湯

レトロな感じの内湯。
階段を下りて地下みたいなところにある。
浴槽は2つあり、熱めとぬるめ。
大沢温泉の湯はどこもかなり熱いと感じたが、ここのぬるめはちゃんとぬるくて長時間ゆっくり入っていられる。

カランはあるがシャワーはなかったような気がする。
洗髪や体をゆっくり洗う時は豊沢の湯へ行くのがよろしそう。

かわべの湯

女性専用の露天風呂。

小さめだが川に面しており開放感はある。
露天風呂脱衣所とそこへ行くまでの通路は囲いはあるもののほぼ屋外なので、これまた非常に寒い
そして湯は非常に熱い。
今回めぐった風呂の中で一番熱かったと思う。

湯治屋の待合室

湯治屋の売店には一般的な土産物、飲み物、インスタント食品から調味料、納豆まで本当に色々なものが売っている。
湯治屋に泊まって自炊もしてみたいが、寒すぎて炊事場に立つ根性がないので冬以外にしようと思う。

▼山水閣と全く雰囲気の異なる湯治屋の入り口(2021年に日帰り入浴訪問時に撮影)