大沢温泉山水閣:近代的な和風旅館に泊まって自炊部湯治屋の湯処も楽しめる
【泊まった時期】2025年02月下旬
【同宿者】なし
花巻温泉郷の一角、豊沢川沿いの一軒宿大沢温泉。
旅館棟の【山水閣】、築200年以上と伝わる自炊棟【湯治屋】、茅葺屋根の別館【菊水館】の3つの棟に分かれている。
これが3回目の訪問になり、2017年には菊水館に泊まり2021年は立ち寄り湯。
今回宿泊するために調べたら、菊水館はギャラリーになっており宿泊できるのは【山水閣】か【湯治屋】だけになっていた。
【湯治屋】【山水閣】どちらに泊まろうか。
お値段はだいぶ違うので迷ったけれど、これまで立ち入ったことのなかった旅館部に入ってみたいと思い、【山水閣】に泊まることにした。
▼2017年に宿泊した時の菊水館
営業期間:通年
1人宿泊:土曜・祝前日以外可能
*筆者訪問時の参考情報です。訪問される際は最新情報をお調べください。
立地とアクセス
駅からのアクセス
1時間に1本程度の路線バスもあるが、宿泊者は【花巻温泉郷 無料送迎シャトルバス】利用可能。
JR新花巻駅→JR新花巻駅から花巻温泉郷の各宿泊施設に立ち寄っていく。
トランクルームのある大型バスなので荷物預けて席も広々らくちん。
JR花巻駅から乗車したが、訪問時は15:25、16:25、17:25の3本があった。
【山水閣】に宿泊すると、帰路(温泉発)は【山水閣】宿泊者専用バスにも乗れる。
予約必要なマイクロバスだが、温泉発は嬉しい10:50だ。
部屋も10:30まで使用できるのでのんびりできた。
▼花巻駅から白い景色を眺めながら約30分
高級感あふれる玄関に到着
部屋と館内設備
共用部
フロントでのチェックインは良い意味でビジネスライク。わかりやすくて好印象。
忘れずに明日の送迎バスを予約した。
広々したロビーには季節柄お雛様。
コーヒー、紅茶がセルフで提供されるドリンクコーナーは宿泊者は無料。
AM0700~PM2200まで。
朝食後とバス待ちの間にもコーヒーをいただいた。
紅茶・お茶と冷たい水も用意されている。
大浴場近くの休憩処に冷たいお茶と水のサーバーあり。
そして、ここにもお雛様。
旅館部【山水閣】と自炊部【湯治屋】
旅館部である【山水閣】と自炊部【湯治屋】は階段のあるエリアで繋がっている。
山水閣の廊下を端まで行くとこんな感じでドアがあり、この向こうが湯治屋。
このなんて事のないドアの向こうとこちら側の一番の違いは。
温度
だった。
連結部エリアあたりは新しい建物なので、見た目は山水閣とあまり差を感じないのだが、別世界のように寒い!
山水閣はどこへ行っても暖房がしっかり効いていたので、うっかり浴衣一枚でドアを超えてしまったらまあ寒いのなんの。
道理で湯治屋宿泊の人たちはしっかりフリースやセーター姿で行動しているわけだ。
マッサージコーナーやコインランドリーのある連結部エリア
逆に自炊棟側から旅館棟へ向かうと、途中でこのような看板で仕切られている。
こちらは暖かい世界。
部屋
暖かい山水閣廊下
控えの間まである広い玄関
すでに布団の敷かれた♡広い部屋
窓際は上から下まで左から右までどーんと開放感抜群で、渓流が見渡せる。
大きな開口部のガラスは鳥が間違えて突っ込んできそうなくらい綺麗に磨き上げられており感動する。
旅館の部屋には意外と見かけない大きな姿見。
タオル掛けは普通サイズ。
バスタオルは2枚備えられている。
浴衣はサイズ違いで色違いが揃えてあった。
甘いお茶菓子と一緒に添えられている味噌漬け胡瓜が美味しい!
そういえば洗面所が見当たらない、、、と思ったら。
部屋のすみの目立たない襖の向こうに、洗面、トイレ、部屋風呂が。
湯めぐりに忙しくて入らなかったけど部屋風呂もいい感じ。
冷蔵庫の上に氷水で満たされたポット
スリッパ区別用に数字付のクリップが置いてあった。
同様のものを浴室毎に置いている宿もあるけれど、滞在中ずっと同じ数字のものを使えるので部屋から持ち出せるのはいい案だと思った。
食事
食事処【やはぎ】
今回は夕食を軽くすませたい事情があったため、一泊朝食付きプランを選択。
一軒宿の温泉旅館で朝食のみプランや素泊まりにすると夕食をどうするか困る事が多いが、大沢温泉では湯治屋の食事処「やはぎ」(ラストオーダー21:00)で食べることができるので安心。
定食、蕎麦、おつまみなどが揃っている。
湯治屋の売店で適当に見繕って部屋で食べてもいいかも。
ひっつみ汁単品と冷ややっこ。
ひっつみ汁美味しい!
朝食
朝食会場は明るいダイニングルーム
ビュッフェのメニューはかなり充実していて2回転しても食べきれないくらい。
一膳目はおかゆを選んでみた。
その他
ロビー以外にも、館内隙あらば、というくらい様々なお雛様が飾られていた。
廊下の突当たりにも。
食事会場の近くにも。
前回訪れた時も2月頃でお雛様をたくさん見たような記憶がある。
今度は別の時期に来て、違う季節も感じてみたい。