命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

六甲山系ゆるっ登山:初めての熱中症?【阪急芦屋川駅~風吹岩~保久良神社】

梅雨明け間近の六甲山へ

【登った時期】2021年07月上旬
【同行者】なし

 

梅雨明け間近の暑い日。
(間近というか、おそらくこのまま梅雨明けになるのでは、と思われる)

早朝は小雨が降っていたのでうとうと二度寝して目覚めれば久しぶりの青空!
慌てて準備して、六甲山頂を目指すべく家を出た。

5月初旬にいもけむ天国に恐れをなして撤退して以来の六甲山だ。
www.arukuyo.com

 


二度寝してしまったために時間は遅くなってしまったが、ぎりぎり有馬温泉まで行ける10時前には高座の滝に着いた。

6月の終わりに高座の滝のすぐ近く、芦屋市城山で熊の目撃情報があったため、滝の周りにも注意喚起ポスターだらけだ。

 

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いつものようにお堂に手を合わせて登山の無事と、今回は「熊に出会いませんように」と強くお祈りし、早速登山口から階段を登り始めた。

 

いつもの「しんどさ」とは違う不調

登山口からまずはすぐに階段。

ロックガーデンの岩山に入ると日差しを遮るものがないので照り付ける太陽の下を登る。体力がない私はいつもすぐにはぁはぁ息を切らせながら登るのだけど、、
5分ほど進んだだけでいつもと違う違和感を覚えた。

息が切れて心臓がどきどきするだけじゃない。

なんだか音が遠くに聞こえるような気がする。
鳥の声や流れる水音、他のハイカーのはしゃぎ声。1枚ベールを隔てたところから聞こえるような印象。

異様に太陽の光が白く感じる。

脚も震えているような?
太ももの筋肉がだるくなる、とかじゃなくて、かすかにではあるがガクガクぷるぷる震えているような気がする。

なんだかおかしい?

とりあえず立ち止まって端っこの岩の上に腰かける。
水分をとり飴を口にして様子をみよう。

呼吸もすぐに整ったけれど、不快さは消えないし胃のむかつきも感じるようだ。

・・もしやこれが熱中症?

それとも脱水症?

しばらく休憩しても違和感が消えないので高座の滝まで戻ることにした。

高座の滝で涼をとる…復活のかき氷

足元にうんと気をつけてゆっくりと高座の滝まで戻った。
滝の周りのなんという涼しさよ。

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空気の温度が違うし、風が軽く吹くだけでふわっと冷気があたりに広がり、まさに天然のエアコンが作動しているみたい。

滝の近くのベンチに座ってまずは水分一気飲み。
自動販売機も茶店もあるので安心してペットボトルを1本飲み干した。

高座の滝は何度も何度も通ってきたけど、いつもトイレ使用とお堂に軽くお参りするくらいでほぼ素通りだった。
滝の傍でくつろげばこんなに涼しいなんて!

今日の登山はほぼあきらめたが、せっかくなのでしばらくここでくつろぐことに決めた。茶屋でなにか冷たいものを飲もうかな、、、と、
比較的最近できたカフェっぽい店に【かき氷】の旗発見!
フルサイズは少々大きすぎるけど、有難いことにハーフサイズもある。

器が陶器なのが嬉しい。

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涼しい風とミストを浴びながらかき氷を食べ終えたころには、すっかり不調を感じなくなっていた。

もう一度登りなおしてみて調子がよければ風吹岩まで行ってみよう!

熱中症の原因は出発前の水分不足

そうと決まれば自販機で水を買い、日焼止めも塗りなおそう。

鏡を取り出してみて「あ!」と思った。

顔が白い。。
白い、というかいつもの顔色である。

その白い顔を見て、最初に高座の滝についてトイレを拝借した時、鏡の中の顔がものすごく赤かったのを今更思い出したのだ。
普段から顔色悪い系の色白で頬も赤らむことが少ない私にとって「まっかっか」と言っていいほどの赤い顔だったっけ。

思えばあの時から既に熱中症の兆候は出ていたのだろう。

そういえば、今朝は寝坊をして慌てて家を出たせいでほとんど水分を取らずにここまで来てしまった。アイスティーを小さめのコップ一杯飲んだだけだったか。

夏場は通常に過ごす際でも寝起きにコップ1杯の水を飲め!っていうのに、
体内水分がカラッカラの状態で炎天下の住宅街を歩き、登山道に突入してしまったのだからあっという間に干上がってしまったのだろう。

山に入ってから飲み始めても時すでに遅し。

歩き始める前から体にしっかり水分をたくわえておかなければいけなかったんだなあ、きっと。
1時間ほど涼しい場所で休憩しながらたっぷりの水分とかき氷で体内をひたひたにしたおかげで体調は復活。

おそるおそる再び登山口から登り始めてみると。
いつも通りだ。
多少息は切れるが、足元もしっかりしている!

どんどん歩ける。

そして風吹岩から保久良神社へ下山

その後は生まれ変わったように調子を取り戻し、気持ちよく風吹岩へ到達。
暑くはあったが気持ちの良い道のり。

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今日は猪はおらず、いつも餌をねだりに来る猫も暑さのせいかぐったりと昼寝中。

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風吹岩そのものの上は暑すぎるし先客も多かったので、ちょっとはずれで休憩。
軽く食事をして寝転がると目にうつるのは青い空。緑の木々だけ。

たまに鳥のさえずり。

風がさわさわ吹けばもう最高!

もう少し雲が流れているのが好みだけど、こうして空をぼんやり眺める時間が大好き。最近気づいたのだけど、低山でもこのひと時を味わえると、満足度が非常に高いのだ。

私がひとり登山を好きになったのはこの時間を味わいたいからなのかもしれない。

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いつまでも寝転がっていたいけれど、名残惜しく切り上げて保久良神社方面への道を下った。

神社の参道には夏越神事のために茅の輪が設置されていた。
災厄を祓ってくれるというのでぜひくぐりたかったが、まだ神事前なので輪はくぐれないように閉じられていた。
残念。

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今日は本来ならば有馬温泉に下りる予定だったので入浴セットを持ってきていた。
有馬には行けなかったが銭湯に寄ることにして、保久良神社からはJR甲南山手駅の方向に下った。
風吹岩に登った時はR甲南山手駅近くの銭湯によって帰るのが楽しみなのだ。

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いたって普通の銭湯だけど、こじんまりして清潔でお気に入り。

「湯遊びひろば」と名前についているので、子供が風呂ではしゃぎまわっているような想像をしてしまうが、全くそんな施設ではない。
普通に落ち着いて入れる銭湯だ。
小さい露天風呂にアヒルのおもちゃがおいてあるくらいだろうか。

なぜ「湯あそびひろば」と名乗っているのかは謎である。

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morionsen.life.coocan.jp

 

ここからスタートして帰ってくるジョギングやハイキングなら荷物を預かってくれるみたい。私はいつも芦屋から登ってここに下りてくるプチ縦走なので利用したことはないけれど、コースによっては使えるのかな。

このあたりには銭湯が少ないので、大変ありがたい存在だ。

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 今日の反省

水はたくさん持って来ていたし飲みながら歩き始めたけれど、スタート時点で体内の水が不十分だったため熱中症?脱水症状?に陥ってしまった。

当日の朝しっかり水分をとっておく、、

いや、暑い季節は当日と言わず前日から体内に水分をたくわえておく。
細胞に水がしみわたるまで人間水筒はひたひたが大事。

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