大きな大きなスポンジを枕にする
山小屋の枕で眠れない。
潔癖症過ぎて、他人の使った枕はいやん!
というのではなくて、
高い枕、硬めの枕では寝られない。
山に持っていけるぺたんこ枕を求めて試行錯誤。たどりついたのは大きなスポンジだ。
山小屋の枕で眠れない..
ビジネスホテル宿泊メモでも時々書いているようにぺたーんと薄い枕が好み。
ほわっと柔らかめだとなお良し。
山小屋に限らず、高い硬めの枕で寝られない。
かといって枕様のものが全くない平地状態だとやはり寝られない。
通常の旅行の際はいろいろ工夫してなんとかなるけど、荷物を絞っている山行の際はこれが悩みの種だった。
山の枕変遷
スタッフサックに詰め物をして代用
よくある山道具知恵袋で「スタッフサックに衣類をつめて枕にする」というのがある。
登山を始めた当初は私もこれで枕を作っていたが、ちょうど良いくらいに衣類を詰めるのって結構難しいしめんどくさい。。
荷物(着替え)を減らせるようになってくると、そもそも詰める衣類が無かったりもする。フリース等はちょうどいいけど、寝床から出た時にすぐに着られるようにスタンバイさせておきたいじゃない?
それにスタッフサックはつるつる滑る。
枕にするときは手ぬぐいでくるむけど、途中でずれたり収まりが悪い。
エアピローを使ってみる
次に、枕は必要な荷物だ!
と割り切って、なるべく軽くて小さいエアピローを試してみた。
好みによるのだろうけれど、頭をのせた時のふわんふわんと安定しない感覚が私には合わなくて断念。
たどりついたのは分厚いスポンジ
厚手のテントマットを切り落とすとか、最近よく見る山用折りたたみ座布団でも持っていこうかな、でも嵩張りそう。
と思っていたところ、ふと思いついた。
クッションの中身だけあればいい。
分厚いスポンジみたいなのがいいかも。
【大きいスポンジ】【クッション】【緩衝材】【ウレタン】…と単語を駆使して検索し、色々出てきた中から選んだのが分厚い大きなスポンジだった。
吸音材、緩衝材のカテゴリーの中で発見した。
愛用中の大きなスポンジ枕
私が購入したものは35cm×58cmほどの長方形。
厚みはとげの高い部分が5cmほど。
嵩張り過ぎるのでハサミで適当に半分に切った。
簡単に切れ、切り口からボロボロ崩れることもなくて取り扱い簡単。
表面にはとげとげが並んでいて、裏は平だ。
両面平らでもいいんだけど、このとげとげのおかげで折りたたむときに少しでも小さくなってくれる。
半分サイズでペットボトルと比べるとこれくらい。
もう少しだけ小さくてもいいかなあ。
スポンジ枕の良いところ
まあまあ軽い
半分サイズで80g弱。
超軽量登山用座布団には負けるけど、このふっくら感を考慮すればまあまあの軽さではなかろうか。
いろいろ使える
・山小屋やテントでの枕に。
ざらざらしているので巻いた手ぬぐいがずれにくい。
ぺたんこの柔らかい枕が好みの私には絶妙の高さ。
半分に折って少しだけ高くしてもいい。
・テントで膝をついて作業をするときに膝にちょっと敷く。
うん、痛くない。
・ネックピロー代替品
遠征登山の時は夜行バスが多いので、車内に持ちこんでみた。
専用ネックピローほどの快適さはないけれどあると無いでは大違い。
首の後ろに挟んだり頭の下に差し込んで、首肩後頭部の辛さを少しでも和らげる。
・座布団
もちろん座布団には最高。
テント内でも小屋でも臀部を暖かく柔らかく受け止めてくれる。
行動時の大休憩時にも大活躍。
先日、腰を下ろす場所が雪が積もった石しかないという状況に出くわした時も底冷えから守ってくれた。
雪を払いのけても座っていられないほど冷たい石の上にこのスポンジを敷くとほとんど冷たさを感じなかった。
雑に扱える。簡単に使える。
ごつごつした岩の上にも躊躇なく置けて、手荒に扱っても問題なし。
もちろん空気を入れる手間も無し。
ハサミでさくさく切れるからサイズ変更も思いのまま。
スポンジ枕の悪いところ
唯一のデメリットは、嵩張る事。
こればっかりはどうしようもないので、ザックの一番下に突っ込んで上から他の荷物をぎゅうぎゅう詰めてつぶすか、力の限り小さく丸めてスタッフサックに入れて縛り上げている。
かなりの弾力性がたおやめのか弱き力を押し返してくるので、あまりコンパクトにならない。。
▼必死でつぶしてこのサイズ
でも、いいの。
スタッフサックから引っ張り出したとたんに、ばいーーん!と元の大きさになってくれる復元力の頼もしさよ。
もう少し切り落して小さくすることも検討中だが、それが簡単にできるのもスポンジ枕のよいところ。