命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

六甲山系ゆるっ登山:黒五谷で少し早い紅葉を愛でる【会下山遺跡~風吹岩~黒五谷~八幡谷~阪急岡本駅】

会下山遺跡~風吹岩~黒五谷~八幡谷~阪急岡本駅 

【登った時期】2022年11月中旬
【同行者】なし

紅葉が美しいという噂の場所へ

あれは数年前の11月下旬。

風吹岩近くの横池で昼食を取っていた時に、通りすがりの登山者から「この近くに紅葉がきれいな場所がある」と教えてもらったことがあった。
正確に言うと、私が教わったわけではなく、隣で休憩中の若い男性グループに話しかけているおじさんの話を盗み聞きしただけなのだが。

盗み聞きしたので正確な場所がよくわからず、風吹岩ピストン予定のその日は地図すら持って来ていなかったので行くことは断念した。l

帰宅後、聞こえた内容と地図を見比べ、どうやら「黒五谷」という所だと見当をつけた。
風吹岩から雨ヶ峠への途中、芦屋CCのあたりに分岐があるらしい。

そして数年が過ぎ、季節は11月。

快晴。

そのことをふと思い出し、紅葉には早い気もしたけれど黒五谷を目指してみることにした。

会下山遺跡から蛙岩経由の風吹岩はロックガーデン経由より楽に登れた(気がする)

風吹岩までは王道コkースは混んでいそうなので避け、会下山遺跡登山口から登ることにした。
いつものように阪急芦屋川駅前でトイレと身支度を済ませ、静かな住宅街を抜け、30分ほどで会下山遺跡登山口へ到着。
住宅街、とサラッと書いたけどゆるいとはいえずっと登りなので登山口に着いたときはたいてい汗ばむどころか息が切れている私。
ここで1枚脱いでから登山口に突入だ。

いい感じに色づきかけた登山道を登る。

足元にはどんぐりころころ。

以前来た時はなぜか気づかなかった看板。
こんなに巨大な看板があるということは、結構被害が出ているのかも。

あっという間に会下山遺跡に到着。

青空に黄色く色づいた木々が映える。
予想外にきれいだし静かだしちょこっと散歩がてらに登るのにいいところ。

登山口の標高が高いのでちょっと登っただけで海が見渡せる。

数人のハイカーを見かけただけで静かな静かな山。

気持ちよく歩いて【蛙岩】まで到達した。

意外なくらい巨大な蛙のサイズ感がわかるようにストックをたてかけてみた。

蛙岩~風吹岩

ここからは未踏の道。

蛙を背に歩き出し、

20分ほどで見覚えのある分岐に出た。
風吹岩から下山する時に何度か通過したことがある分岐だ。

【風吹岩】方面へ。
この道を登りに使うのは初めて。

下山時は何度も歩いているはずなのに、こんな道あったっけ?と自分の記憶力を悲しく思いながら登る。

足下がざらっとした滑りやすい道になり、木々がまばらになってくると風吹岩に近づいてきた感じ。
うんうん、この道は見覚えあるぞ。

風に乗って聞こえてくる子供のはしゃぐ声に、もうすぐかな、と思っていたら、

あっけなく到着。
こちら側から見る風吹岩は新鮮だ。

風吹岩にはいつも高座の滝からロックガーデン経由で登っており、今回初めて蛙岩経由で登ってみたが、こちらの方が楽な気がした。
・林間が続くので日光に照らされ続けない
・遺跡あり、蛙あり、尾根道あり、岩っぽい道あり、と退屈しない
・人が少ないので自分のペースで静かに歩ける

そう感じた理由はこんなところだろうか。

少し早い紅葉を楽しむ黒五谷

時はお昼に達していたが、せっかくなので紅葉を愛でながら大休憩したい。
ということで、水分補給だけして風吹岩を出発し、黒五谷へ。
【六甲山最高峰】方面に向かう。

芦屋CC横を通る前あたりに分岐があるらしいので、そこまではどんどん行く。
芦屋CCといえば確か猪除けのフェンスがあるところ。
あそこに分岐なんてあったっけ。。

ありました!

ちゃんと道標も立っている。
いつも本当に見ようと思っているものしか見てないのだな、とあらためて思う。

念のため地図と道標を確認してから、分岐を左側に。

ちょっと進むと小さな流れが現れ、それに沿って道が続いている。
やや薄暗いしめっぽい感じの道だ。

時々流れを超えたりしながら

ほぼ平坦な道を木々の間を進んで20分くらいだろうか。

遠くに堰が見える明るく開けた場所に出た。

ベンチが整備されている。

周りを見回すと、、
緑と黄色と赤が混ざり合った紅葉がベンチの周りを取り囲んでいる。
季節が少し早かったけれど、これはなんとも贅沢な休憩スポットだ。

ここでゆっくりお昼休憩をとることにした。
ベンチに腰を下ろして上を眺めると、真上にも紅葉が。。

先に休憩をとっていたおっそろしくにぎやかな女性二人が立ち去った後は静かな一人時間を楽しみ、ちょいとベンチに寝転がってみたり。

名残惜しいが先へ進もう。

ところどころに真っ赤に染まった木々。
同じ山の同じような場所なのにこんなに紅葉の進み具合が異なるのはなぜなんだろう。
種類も違うのだろうけど、わずかな場所の違いで日当たりが違ったりするからだろうか。

本日一番紅に染まっていた木を見上げて。

様々な色合いの木々を楽しみながら進む。

まだ少し早いけれど、グラデーションが美しい。
緑とオレンジ、黄色にほんの少しの紅。

阪急岡本駅方面へ進路をとる。

黒五谷から少し登ったところが打越峠。
八幡谷方面へ下りる。

独特の雰囲気を持つ八幡谷

杉の間をどんどん下りる。

緩い下りで歩きやすい道が続く、、

つづら折りの単調な道が続く。
左側がずっと崖なので、あまりスピードがでないよう丁寧に。

突然石灯篭が現れ、切り株ベンチ?が並ぶ場所に出た。
暗いし景色も良くないし、、そのまま通過。

いくつかの堰を横目に(本当に六甲山は堰だらけ)

ぐうっと下りたところが八幡谷らしい。
この写真はかなり明るく写っているけれど、明るい道から急に薄暗いところへ下りて行くのでちょっと不気味な不思議な感じがする場所だった。

小さな橋を渡った所には廃神社らしきものも見える。
八幡谷にはところどころに祠みたいなものや、道祖神?が立っておりなんというか、異世界感がある。

黒五谷で一人紅葉を眺めるのは平気だけど、ここをひとりで散策するのは遠慮したい。
一度人の手が入ったにも関わらず朽ちている場所というのは独特な雰囲気があるが、私はそういうのがちょっと苦手。
自然の中でぼっちとはまた違った怖さ?を感じる。

左右を崖に囲まれた道の谷側は結構高度がある。

八幡谷入り口に出た!

そこはもう明るい住宅街。

振り返れば青い空がプチ異世界の上に広がっていた。