柏堂バス停~苦楽園尾根~ゴロゴロ岳~観音山~柿谷道~前山遊歩道を経て芦屋川
【登った時期】2026年2月中旬
【同行者】なし
六甲山系の東の端っこ、西宮市にある観音山。
低山ながら展望が美しいと評判のこの山に10年ほど前に登った際、見かけた日本人女性と欧米系男性カップルが、ボトルワインをワイングラスで楽しみながら休憩していた姿に衝撃を受けた。
パンとかハムとかリンゴとかがのぞいていたのはイギリス映画でしか見たことのないような藤のバスケットという凝りようだ。
ピクニックなの?!
あれをひょいっと持ってここまで登ってきたの?
バスケットに驚くあまり消し飛んだ景色の記憶を呼び覚ますため再訪してみようと思い立ったプチ縦走。
六甲山系ならではの低山からの絶景を楽しみ、ハードル高め驚きの前山遊歩道を下る新鮮なゆる山散歩となった。

登山口までの住宅街が既にしんどい苦楽園尾根
かつては鷲林寺の横から登った気がするので、今回は苦楽園尾根という登山口から登ってみよう。
苦楽園尾根登山口へは阪急甲陽園駅から歩けるが、今日は楽して阪急夙川駅からバスに乗った。
柏堂町バス停で下りると、ハイカー風の人たちはみな北山緑地公園側に去っていき西側に向かうのは私だけ。
バス停から数分。住宅街で既にこの展望。
坂道が続き、さっそく息が切れる。

人っ子ひとり、どころか猫すらいないお屋敷街を歩くというより登る。

苦楽園尾根への登山口は、黒川古文化研究所という施設のすぐ近くだ。地図にも載っているのでまずはそこを目指す。
閑静な住宅街にひっそりとたたずむ謎めいた施設:黒川古文化研究所。
黒川古文化研究所をすぎると住宅街の端っこに、登山口が現れた。
道標すらない登山口だが地図アプリでも位置があってる。
ここまで来るだけでかなりの坂を登ってきたので非常に暑い。

住宅街の裏から登る割にはいきなりまあまあの急登。
六甲山系を登っていると登山口までの住宅街がたいてい急坂なんだけど。

住宅街にも人はいなかったが、この道も誰もいない。
鳥のさえずりの中一人黙々と登る。そういえば、このコースは【苦楽園尾根】なのに全然尾根感ないなあ。
初夏には、虫だらけになりそうであまり歩きたくない道が続く。

やっと尾根っぽい所に出た。
木がしっかり茂っているのではっきり見えないが右手に今日の目的地観音山方面も見えている・・・ような気がする。

大きな岩がごろごろする登り。
ちょっと楽しくなってくる。

しばらく登ると西宮市から芦屋市に入ったらしく、芦屋市が整備したらしき気合の入った道標が現れた。
【六麓荘・ゴロゴロ岳コース】とあるように、この苦楽園尾根へは日本屈指の高級住宅街である六麓荘からも入山できるはずなのだ。

しかし、六麓荘側への分岐がどこにあったのかは、さっぱりわからなかった。
今度は六麓荘登山口から登って確認してみたいと思う。

立会峠から座椅子岩を楽しみながら観音山へ
立会峠に到着。ここは、
西宮市側:鷲林寺方面
芦屋市側:奥池地区方面か芦屋川駅方面への分岐だ。
気合の入った芦屋市ハイキングコース看板がたっている。

観音山に向かうため鷲林寺方面へ進む。
がっかり山頂:ゴロゴロ岳山頂を通り過ぎる。
(今日も「えっ、さっきのとこが山頂?」とがっかりしているハイカーを見かけた)

このあたりは左側がほぼ芦屋市奥池(高級住宅街にして別荘や企業の保養施設もある芦屋の避暑地的な地区)のせいか、山道沿いになんだかよくわからない大きな建物が並んでいる不思議なエリアだ。

謎エリアを通り抜けると再び西宮市へ。
西宮側の道標はゆるい。
六甲山ぽい笹の道を鷲林寺方面へ。

平坦な道を歩いていると、【座椅子岩】という小さな標識が目に飛び込んできた。
なんだろう?ちょっと寄り道してみる。

あった!
巨大な座椅子岩。
座ってみたら、ほんとうに座椅子っぽくて見晴らしは良いしなかなか良い感じ♪

座椅子岩でしばしくつろいだ後、進んで行くとパノラマコースとせせらぎコースの分岐に出た。パノラマコースを選んで進む。

観音山の山頂は断念。展望は噂通りのすばらしさ
地図アプリによると観音山の山頂はこのあたりにあるらしいのだが、よくわからない。
小さいながら標識もあるらしいのだが。

この付近で一番高いと思われるところに登ってみた。
ここ?
違うのかな。。

わからないままあきらめて進む。
以前登った時、バスケットカップルに驚いた眺めの良い場所で休憩するつもりだ。
明るい尾根道をしばらく行き、岩がこんもりしたところを登ると

東側の展望がばーーんと開けている。
多くの人が観音山山頂と信じているポイントだ。

右手に見えるは前回登った甲山だ。
青々した北山貯水池のそばにちょこんとそびているね。
今日は少し霞んでいるが阪神競馬場も見えている。

西側。
うっすら登山道が見える。どこが見えているのかな。

山でビールを飲んでいる人はたまに見かけるが、やはりここに藤のバスケットで持ってきたワインボトルをあけるのは只者ではない。
それとも彼にとってお天気の良い日にバスケットでワインボトルその他を担ぎ上げるのは日常茶飯事なのだろうか。
私は山専ボトルからお茶を飲みながら大福をいただこう。

ここからは東側(鷲林寺)に下りて阪急甲陽園駅まで歩くのが本来の縦走コースだけど、とある目的があるので今日は芦屋側に下りる。
岩の上でしばらく休憩後、同じ道を引き返した。
柿谷道は大岩ゴロゴロ、予想外の展望も楽しめる道
立会峠まで戻り、芦屋側に下りる。

立会峠から芦屋市の南方面に下りるため【柿谷コース】と標識のある小道へ入る。

まずは歩きやすい道。
芦屋ルートにはやはり気合の入った道標が光る。ここから先は初めて歩くコースなので楽しみだ。

しばらく行くと【前山遊歩道コース】と【芦屋川駅】への分岐。
どちらでもいいけど【前山公園】に下りていくらしい【前山遊歩道コース】を歩いてみることにする。遊歩道コースとあるので、最後は前山公園とやらのお散歩コースに繋がっているのかな?と想像。

この道も大きな岩がたくさんあって楽しい。

中でも思わず立ち止まって見てしまった大きな平たい岩たち。
昔、将棋の駒で遊んだことが思い出され将棋倒し岩と名付けてみた。

前半はゆるやかだったが、だんだん斜度のある下りになってきた。

コースをふさぐちょっとした岩山。迂回もできるが登ってみたら、

予想していなかった光景が開けている!
こんな展望があるとは思っていなかったのでご褒美ご褒美。
お茶を飲んで少し休憩していこう。

ここからはかなり斜度のある下りが続いた。
本日一番の驚き。前山遊歩道を下る
気をつけながらしばらく下りたところで信じ難い道標に行き当たる。
なんとさっきまで気合が入っていた道標が突然古びている今歩いてきたこの道が既に【前山遊歩道】だというのだ。

えっ、これ遊歩道なの?
そうなんですか?
芦屋市さん!
画像だと分かりにくいけど、なかなかの斜度であるよ。

しかも突然やる気を失った道標

積もる葉っぱで滑りそうになったりしながらよろよろ下る。
途中、明確な登山道が途切れる場所もあり、
「こういうポイントにこそ気合の入った道標たててよ!遊歩道なんでしょ」と芦屋市に文句を言いながら更に下りる。

そのうちお散歩コースっぽい道になるのかな、と思っていたら
あら。
貯水タンク?らしきものの前に出てしまった。
もしやこの辺りから市街地まで本来の遊歩道が繋がっているのでは、、としつこく付近を探っていると、登山姿ではない女性に話しかけられた。
どうやら彼女は【遊歩道】をお散歩に来てみたらしく、私が出てきた登山口を指して「この向こうはいわゆる登山道でしたよ…」と伝えると
「そうみたいですよね…」と、あきらめて引き返していった。
あの道を遊歩道と名付けるのはちょいと遊歩道のハードルが高すぎないだろうか?
芦屋市さん!

このあたりが前山公園らしい。
東屋からもきれいな眺めを楽しめそう。
公園を抜けて行く道がある筈だが、ぱっと見つからないためおとなしく遠回りの車道を進むことにした。

下山後のお楽しみ:挽きたてアーモンドバター
わざわざ芦屋川に下りたのはここに立ち寄りたかったから。
グランドフードホールというデリ。

このお店では、注文を受けてからナッツを挽いて作る新鮮なバターが購入できるのだ。
アーモンドとピーナッツがあり、豆類の中では枝豆とアーモンドが大好き!な私の愛してやまないのはアーモンドバター。
専用の機械で目の前で挽き絞り、むりゅむりゅむりゅっとペースト状に出てくるアーモンドバターをジャーにいれてくれる。

無糖の新鮮なアーモンドバターはそのままでもほんのり甘いけれど、はちみつを加えてトーストにたっぷりのせるのがお気に入り。
バゲットにはさんで山行時のお昼にもいい。
めんどくさがりの私はしないけど、料理にも使えるみたい。
