命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

本沢温泉:歩いてしか行けない日本最高所露天風呂【雲上の湯】

本沢温泉

【泊まった時期】2023年07月中旬
【同宿者】1名

硫黄岳を望む標高2150㍍の地に建つ本沢温泉は日本最高所野天風呂「雲上の湯」と、泉質の違う内湯「苔桃の湯」の2つの温泉が楽しめる山小屋だ。

営業期間:通年営業

日帰り入浴:可 内湯は宿泊者のみのこともあり。要確認

1人宿泊:いつでも可能

立地とアクセス

八ヶ岳の硫黄岳直下。
歩いて(登って)しか行けずルートは色々。
【登山】としては難易度低め。
【温泉に行く!】と思えば難易度高し。
といったところだろうか。

 

中庭を中心にコの字型の建物。
右側の手前が新館。
今回はこの新館の端っこの部屋に2人で宿泊。

左側奥が旧館宿泊部かな。

部屋と館内設備

共用部

【日本秘湯を守る会】の会員宿。

売店の奥が旧館宿泊部だろうか。
見に行く機会がなかったが談話室や乾燥室もある。

ロビーに貼ってあった温泉標高ランキング。
みくりが池温泉がない?と思ったら、【野天風呂】ランキングだった。
全部行ってみたいけど、高天原温泉は4泊くらいかかりそうなので厳しそうだなあ。
【通年営業している最高所温泉】もここ本沢温泉になるようだ。

傾斜地に立っているため、洗面所・トイレ・内湯は階段を下りて行った半地下?にある。

階段の途中にヒカリゴケが潜んでいるそうで、表示あり。

写真にはうまく撮れなかったけれど、ちゃんと光っていた。

洗面所ではなんと美味しい水が流れっぱなし!
こんなに水が豊富な山小屋もあるのだなあ。

部屋

ロッジ風の新館はぴかぴか。
突当たりが私たちの泊まった部屋だ。

新館1階角部屋。
寝具以外になんとちゃぶ台と座布団まであり山小屋とは思えない。
但し鍵は無し。

壁には小さな鏡。

あるとないとで大違い!のハンガーもあり。

窓の向こうにはテラス。

隣との境は無いけれど、広々して何かと便利。

窓からは硫黄岳を仰ぐ。

隣の空き部屋ものぞかせてもらった。
窓が少ないだけでほぼ同じ作りの様子。

食事

食堂には日本酒の瓶がずらりと並んでいた。
下戸に近い私は山小屋では酒類をほとんど飲まないのではっきりした記憶はないが、こんなに日本酒を揃えている小屋は珍しいのでは。

山小屋らしい夕食だが、ざる蕎麦が珍しい。

温泉

内湯

内湯【苔桃の湯】

脱衣所には棚あり。
その他の備品無し。

内湯は茶褐色の鉄分を感じるお湯。
湯船には板状の蓋がかぶせてあるので、外して入る。この板がまあまあ重いので、一人で入る時は2枚だけずらすことにした。
お湯は結構熱めだが、蓋を常時はずしていると冷めてしまうのだろう。

カランはないが、桶は置いてあった。
石鹸類は使用禁止。

露天温泉

露天風呂への道のり

露天風呂へは山小屋から10分前後。
水着・湯あみ着着用可能だが、脱衣所はもちろん身を隠せる場所も無い。
真っ裸になる予定のない人
は水着は下に着こんで行くべし。

日帰り入浴の人はここで料金を支払う。

常時流れ続ける水で冷やされた飲み物も売っている。

最初は歩きやすい道

ところどころにある道標に導かれて行こう。

途中までは夏沢峠へ向かう同じ道をたどる。

露天風呂との分岐。

このあたりから足元が不安定になる。

こんな山中に温泉成分表が立っていると狸に化かされているみたい。

林を抜けると、沢のそばに出た。
うっすらとただよっていた硫黄臭が濃くなる。

崖の端っこにちょこん、とへばりつくように湯船がぽつーーーん
はやる心をおさえ、滑らないよう気をつけて下りて行く。

湯船側から下りて来た道を見たところ。
かなり崩れやすい状態なのがよくわかる。

遮るもののない天の下。
開放感抜群。

灰白色に濁ったお湯はちょうどいい湯加減で、端の方から熱い湯がぽこぽこ流れ込んでくるのが感じられる。
深めの湯船は2,3人ならのびのび。
無理して7,8人は入れると思うが、他人同士だと気づまりかと感じた。

【日本最高処野天風呂】の標識も誇らしげに立っている。

夏はアブに注意!

沢のそばにあるせいか、夏はアブの襲撃が激しいので入浴時は要注意。
湯船でのアブとの戦いと敗北についてはこちらもご覧ください。

 

www.arukuyo.com