命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

六甲山系ゆるっ登山:芦屋市内に熊目撃情報【城山鉄塔付近】

芦屋市内に熊目撃情報!

近年、本州各地ではツキノワグマ。北海道ではヒグマの出没件数と被害が増加しているそうだが、遂に六甲山系にも熊目撃情報があった。

6月20日
6月25日

ハイカーによる目撃情報があったみたい。

これ以降は目撃情報はないけれど、移動してしまったのかまだ近くにいるのか。

 

 

www.city.ashiya.lg.jp

 

六甲山といっても芦屋市の城山(鷹尾山)という住宅地とは目と鼻の先。近所の人がお散歩がてら登るような低山だ。

猪と見間違えたのでは、という意見もあるようだけど、このあたりを歩くハイカーは猪見慣れてるからなあ。
個人的には見間違いはないと思う。

そもそも猪と熊って全然似てないし。
大きな黒い犬の方が信ぴょう性がある。
いや、大きな黒い犬が山をうろついてたらそれはそれでかなり怖い。

 

www.arukuyo.com

 

あまり時間がないけれどちょっとだけ山歩きしたい時に登れて、見晴らしも良いお散歩コースとして私も時々行く山だ。

芦屋川から六甲山頂へ向かう道の途中、城山への分岐に「熊注意!」のポスターが貼ってあった。

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高座の滝付近にも注意喚起のポスター。

これまでも六甲山を歩くときはイノシシに注意していたけれど、更に恐ろしいクマにも注意が必要とは。

イノシシ注意看板に重ねられた熊注意ポスターで怖さ倍増どころではない。
もちろんイノシシからも大怪我や大きな被害を受ける例は多いけれど、なんとなく命までは取られないだろうと思ってた。

 

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しかし、最近たまたまこの本を読んでいた私にとって熊は登山をするうえでなによりも恐ろしいものになっているのである。

道迷いや気象による遭難はある程度は自分の努力や注意で防げる事故だ。
しかし、熊だけはどんなに注意しても出会う時は出会ってしまうだろう。。
まさに運命?

 

熊が人を怖れていたのは昔の話?

熊は本来は人間を恐れる動物で、こちらが刺激しなければ襲ってくることはなく、こちらの存在に気づけば向こうから遠ざかって行ってくれると言われていた。
人に危害を加えるのは「出会い頭にびっくりして襲ってきた」のがほとんどなので、突発的な出会いを防ぐのが最良。
対策としては、熊鈴やラジオ、複数で登山して会話しながら歩くなどして、こちらの存在を知らせて歩くのが一番だった。

しかし、最近はどうも違うらしい。

人慣れした熊や「人間の傍には楽して食べられる美味しいものがある」と覚えた熊、更に恐ろしいのは一部であるが「人間て食べられるんだ」と知った熊。
さすがに人を捕食した熊は駆除の対象になるが、駆除されるまではどこかに潜んでいるわけで。

 

ソロで歩く事が多い私が対策できるのはとりあえず熊鈴くらい。

ラジオ代わりに一人で歌いながら歩いてもいいんだけど、さすがに誰かと出会った時の恥ずかしさを考えると勇気が出ない。

ところが、熊鈴にも「鈴を鳴らしていると人慣れした熊がむしろ寄ってくる。人間の居場所を教えるようなもの」という考え方があるようだ。
熊鈴をつけている人が襲われたケースはあるから鈴が100%有効なわけではないけれど、つけているから襲われたという証拠はない。
同様に熊鈴に効き目が全くないという証拠もない。

迷ったけれど、熊鈴を購入した。

まだまだ人を嫌って距離をとろうとする熊の方が多いのではないか、と思ったからだ。
今後目撃情報が更に増え、被害も増加するようなら熊スプレーの導入も考えなければならないかも。

対策ももちろんだけど、まずは熊と出会わないことが一番。
目的地の目撃情報サイトを調べ、現地でも情報を確認して登山に出掛けようと思う。

これまで六甲山系を登る時は熊のことは全く考えていなかったけれど、調べてみるとこれまでも宝塚や川西など市街地近くでも目撃情報はあったようだ。

 

www.wmi-hyogo.jp

 

それにしても、こんなに恐ろしい猛獣である熊が「かわいい」キャラクターとして世の中にあふれているのは何故なのか。

プーさん、パディントン、ダッフィー、リラックマと有名どころから、名も知らぬキャラがわんさかいるような気がする。
小熊のミーシャというのもいたなあ。

あっ、もしかして犬より書きやすいから?

熊や猫ってだれが書いてもわりと絵になるよね。

そういえば、九州の熊は絶滅しもはや生息していないのに熊本県のゆるキャラはなぜくまもんなのか。熊本の「熊」だというのはわかってるけど、なんだかなあ。
と、くまもんにまで八つ当たりしてしまうのであった。