命短し、歩けよたおやめ

体力なし筋肉なし経験なしのたおやめが老朽化と戦いながらはじめた登山の記録

登山復帰をめざす鎖骨骨折日記【28】鎖骨骨折して困ったこと:直後編

鎖骨骨折手術後は日常生活にはそんなに困っていない

これを書いている時点では日常生活はほぼ差しさわりなく過ごしている。
また、人生初骨折をきっかけに様々な部位を骨折した人のブログを目にする機会があったが、骨折の中で全治までの間の日常生活に支障が少ない骨折の1つは鎖骨骨折ではないか、と思うようになった。
但し手術で治療した場合だけど。
保存療法の場合は、頼もしくはあるが装着に難ありの相棒:クラビクルバンドと付き合うのは文字通り骨が折れるからだ。

それでもどうやら2か月くらいで「あばよ相棒!」できるみたいだし、松葉杖なし、三角巾なし、ギプスなしで暮らせるわけである。
手術をした私はあっという間に自由の身になり、
今のところ、
・重いものを持てないこと
・見た目が健康時と変わらないので職場で重いものを他の人に持ってもらっているのが下僕を従えた女王様のように見えるらしいこと

ザックが背負えないこと
以外特に困っていることはない。

鎖骨骨折直後に直面した難題

がしかし、鎖骨骨折した直後には非常に困ったことがいくつかあった。
折った方の腕が動かせないので不自由したのは当たり前だが、なんとか左手で時間をかけたり他の人の力を借りてカバーできた。が、左手の力及ばずとにかく困り果てたことがあった。

①被りの服の脱ぎ着ができない

地獄のような痛みを耐えに耐えて自宅までたどり着いたとき、私が上半身に着ていたのは下着以外3点。
・アークテリクスのアトムLT
・ブランド不明、登山開始した当初に購入した薄手ウール長袖カットソー
・モンベルのメリノウールMW長袖
ハードシェルとアトムをそろりそろりと脱いだ。
次にウールのカットソーを脱ごうとしたが、、この瞬間とんでもない激痛が貫いた。
左右どちらの腕からやっても、胴を先にずらしても、首から抜こうとしても、モンベルと一緒にずらしても、激痛が走る。
ありとあらゆる方法を試したがだめ。
というかもう、何してても痛い。さっさと横になりたい。。
力尽きた私は遂にカットソーを切る決断に達した。
幸運?だったのは、このカットソーがかなり古びてきていて、そろそろ2軍落ちかなあと思っていたことだった。
*2軍落ち:外出時には着ないけど、家着にして更に着たおすこと
前身頃にざっくりハサミをいれる。
あ。ちょっと気持ちいいかも。(変態?)
そしてこの瞬間、腑に落ちた。登山のファーストエイドにいれておくハサミを「布が裁断できるもの」にしておく理由が。
これまで数種類の薬とばんそこうくらいしか登山の荷物には入れてなかったのだが、昨年の末たまたま「そうだ、ファーストエイドをちゃんと揃えよう!」と思いたち、山雑誌やネットの情報を参考にして揃えた中に「ハサミ」があった。布が切れるものはどうしても大きく重くなるから迷ったのだけど、魔が差した、、じゃなくて、虫の知らせであろうか、ちゃんと布が切れるものを購入していたのだ。
ちょっと大きいけど、ファーストエイドには絶対あれを入れよう、と誓う。

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ざくざくとちょっと快感を感じながら古ウールカットソーを切って脱ぎ、最後にモンベルのめりのウールが残った。これはまだまだ新しいしなんとか切らずに乗り切りたい!

再び痛みを耐えながら身をよじる、、と、脱げた!
こちらは素肌に着ているせいか滑りがよく、なんとか痛みをこらえながらつるん!と無事に脱ぐことができた!


②コンタクトレンズが外せない

モンベルを救えたあとはほぼ左手のみで顔を洗い、最後にコンタクトレンズを外そう。
するとなんと!
激痛で右手が顎までしか上がらず眼球に届かない。。

使い捨てソフトレンズなので、割れようが飛ぼうが落ちようがとにかくはずせればよいのだが、手が届かないことにはどうしようもない。 

使用しているのは潤い重視のタイプ。以前使っていたものより本当に眼が乾かなくて快適なのだが、なぜか目玉にぴったりフィットして両手でないと外せないのだ。
通常は両手の中指2本ではさむように外している。
背中を丸めて首を曲げ、なんとか眼と手を近づけようとしたがまたしても激痛にさいなまれ断念。
仕方ないので左手だけで外そうと試みる。
眼球に爪が刺さりそうになったので爪を切る。私はもともとかなりの浅爪で、うんと短く切っても指の先端より爪が飛び出てしまうほどである。
その浅爪の指の腹でレンズをとらえる。
はずれない。
目薬さす。
はずれない。
ぬるま湯をコップに入れ、中で眼をぱちぱちさせてみる。

はずれない。。

充血が激しくなり、眼球が痛みなんだか熱くさえなってきた。
今日は早朝からレンズをはめっぱなしでもう真夜中だ。レンズは眼球と一体化したかのようにぴったりと張り付いてうんともすんともずれてくれない。

このままはずさずに寝てしまったらどうなるんだろう。たぶん一晩くらいつけっぱなしでも大丈夫だろうけど、もともと眼はあまり良い状態じゃないので何とか避けたい。

これはウールが脱げないなんて言ってる場合じゃなかった。整形の緊急診療へ行くことはあきらめていたが、それよりも眼科の緊急外来に行った方がいいんじゃないか
まじでそう思った頃、

はずれた!!
はずれた!!

大げさかもしれないが、これが鎖骨骨折をめぐる出来事の中で1番嬉しかった瞬間かもしれない。
そして、今後は骨折する可能があるアクティビティに参加するときは、外しやすいタイプのコンタクトレンズにした方がいいかも、とかなり本気で考えている。

 

登山記録を始めるはずが非常事態発生

インドア派で鳴らして数十年。
スポーツといえば体育の授業くらいしか知らず、体力なし筋肉なしのかよわき元乙女。
旅先に選ぶとしても山より海でしょ、山登りなんておじいちゃんがするものでしょ?くらいのイメージで、山ガールなる言葉を耳にしても全く興味が湧かず十数年(この時始めておけばよかった)。。
なぜか突然登山に目覚めた時はすでに中年まっただなかになっていた。

インドア派のまま中年期に突入したたおやめの体は想像以上に老朽化が進んでおり、思うように脚は動かず息はあがる。
山は呼ぶけど膝は笑う。
同世代はもとより、高齢者にも追い抜かれる悲しさよ。

けれど、他人と競わずに楽しめるのが登山の良いところ。対戦相手は自分だけ。
無理はしないで少しずつ、中年初心者なり工夫して登ってみよう。
いつもはメモすらとらない無精者だけど山の記録もつけてみよう!
とブログ開設の準備をしたものの。。

1記事も書かぬ間に右鎖骨を骨折するという非常事態発生。

ここでも老朽化の悲しさで、完治までの道のりはかなり遠くなりそうだけど、とにかく1日も早い登山復帰を目指して鎖骨骨折日記として開始。

 

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